ハチに襲われる!
鳥尾の少年時代
今回の話題:鳥尾、ハチにおそわれる!
◇おとぼけ野鳥の会で公開している「鳥尾の少年時代:どんぐりころころパート2」にイメージイラストを追加し編集したものです。
どんぐり林の中に入るとウキウキしてくる。まず下に落ちたばかりのきれいな、どんぐりを拾う。
よく見ないと、かじったあとがあったり虫が食べた穴が開いていたりと結構注意が必要だ。
落ちている物は必要以上に拾うと年上の者にしかられた。「残しとけよ。ネズミや虫の分だから」
まず年上の者とその子分、少年Aが木に登った。どんぐりの沢山ありそうな枝にロープを縛ると下にいる俺達が歓声を上げながらメチャクチャに木を揺らす。(何でもそうだが子供は、何かやる時、必ずなんらかの奇声を発する物だ)
ストンストンこれであらかた落ちてくる。あとはめぼしいどんぐりをむしりとって完了だ。この方法はどんぐりの他に色々な物が落ちてくる。
クワガタ、カミキリムシ、ガ、しかし中には落としてはいけない物もある。そう、蜂の巣を落としてしまったのだ。
それこそ蜂の巣をつついたような騒ぎになった。幸いアシナガバチの巣だったので事なきを得たが、あれがスズメバチの巣だったらと思うと今でもぞっとする。
しかし昔の子は抜け目がないので、どんぐりの入ったズタ袋だけはしっかり放さなかった。
それを図で説明すると↓このような感じになる!

年上の子の家の土間に俺達はゴザを引いてどんぐりのぼうし取りにかかった。熟した実は簡単に取れるのだが前にも言ったが未熟な実は思うようにぼうしが取れない。
手はもうシブや樹液で茶色になってしまった。しかも無理にむしり取る物だから爪の間に、ぼうしのカケラなどが潜り込んでだいぶ深爪になっている。
これは後で非常に痛くなる。板か何かもっと硬い物で削り取ればいいと思うのだが、その時の俺たちにそんな頭のいい考えは浮かばなかった。
年上の子は、むき終わったどんぐりを年に関係なく平等に分けてくれる。特に小さい俺達には特別でっかくて、カッコイイどんぐりをいつもくれた。
「おまえ達今日は声がよく出ていた。やっばり遊ぶときは騒がないとな…」どうやら木をゆする時の奇声が気に入られたようだ。
「今度の日曜これで『どんぐりレース』するから持ってこいよ」年上の子が神様に見える…こんな立派な、どんぐり下さるなんて!俺達は皆涙した…
家に帰るとどんぐりを1個1個、磨いて枕元に置いて寝た。どんぐりひとつで、こんなにも幸せな気分になれるとはなんて俺は単純なんだろう。
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